最近仕事への行き帰りの電車でこんな Podcast 聞いています。
落語家の立川志の春さんと 通訳者のフミカさんという方が進めているラジオ番組で、ポッドキャストでも配信をしています。
毎回20分程度なのですが、全編英語で発信されています。
外国の方向けに日本に落語というエンターテイメントがあるよということを発信し、世界に落語の魅力を広げていくことが番組の目的のようです。
立川志の春さんはもともとイェール大学を卒業されていて英語は大変流暢です。定期的に英語で落語をする会なども開催していて、国内では数少ない英語落語のプレイヤーとして知られています。 日本語でやる落語も面白い、実力のある噺家さんです 。
この番組は、 落語にある程度詳しい日本人が英語の勉強するためには最適の番組なんじゃないかと思います。
まず、パーソナリティの二人は日本人なのでその二人が話す英語もとても聞きやすい。志の春さんの英語は流暢だけれども低くはっきりした声でゆっくり喋るし、フミカさんは会話の速度がネイティブ並みに早いので時々ついていけなくなりますが、発音がきれいで、 TOEIC のリスニングテストみたいな話し方なので、クセがありすぎて聞きにくいということはありません。
もう一つ重要な点は、番組で話されていることがすでに僕たちの頭の中にだいたい入ってるということだと思います。番組のホームページを見てもらえばわかると思いますが、毎回ひとつの落語のタイトルを取り上げてその内容を志の春さんが英語で解説し、フミカさんがそれに対してリアクションを取るというのが毎回の決まった流れになっています。
落語が好きな人であれば話のストーリーはだいたい頭の中に入っていますから、 仮に英語についていけなくなったとしても今こんなことを喋っているんだなということは推測することができます。
そのため、いちいち聞き直して疑問を解消しなくても、ざっくり理解をしながら聞きながすができるので、あまり負担や劣等感なく聞き続けることができます。
もしこれから英語を勉強しなくてはいけない方で、落語に親しみのある人がいれば聞いてみて損はないと思います。約70回分の音源ストックがあるので、全部聞いたらだいぶ耳が英語になれているのではないでしょうか。
個人的にまず聴くべきと考えるオススメの回は、第1回の「動物園」を取り上げた回です。
他の回はだいたいスタジオで志の春さんとフミカさんが会話して話を進めていく形式なのですが、 第1回はシンガポールで実際に英語落語を披露した時の音源が使われています。
会場で実際に聞いている現地の方のリアクションや笑い声が入っているので、臨場感が楽しめるけじゃなく、外国にも通用する芸能なんだということがわかって嬉しくなりますよね。
可能であれば、お客さんのリアクションが入っている音源を今後もどんどん公開して欲しいなと思います。