一般に公正妥当と認められたいBLOG

すあま先生が興味があることを勝手に書き散らしてしていくブログ

"言い伝え"の論理性

「たい焼きは頭から食え」という格言があるが、この話はただの精神論に見えて、実は大変理にかなっている。

頭から食べることによって徐々に中身の餡が押し出され、しっぽの部分にまで行き渡る。
しっぽの部分は焼き上がり時には餡が入らず空になりがちなので、
しっぽからではなく頭から食べたほうが最後まで美味しくたい 焼きを食べることができるのである。

その一方で、「とんかつは真ん中から食え」という格言もある。この話はたい焼きと違って、ただの精神論でしかない。 真ん中から食べることのメリットは理論的には見いだせないからだ。

とんかつをイメージしていただければわかると思うが、端の部分は油が多く残っている。
そのため、最後まで美味しくとんかつを食べるためには、油の少ない真ん中の部分と端の部分とをバランスよく食べなければなら ない。

これを真ん中から食べたらどうなるか。最後に油の多い端の部分だけが残り、非常に脂っぽい思いをしながら食事を終える ことになってしまう。

巷で定型句として使われている言葉には、はっきりとした理由のあるものもあればそうでないものある。
大事なのはその定型句を判別する能力・姿勢である。
とんかつやたい焼きを食べたら、皆も言葉選び、使う重要性について考えてみて欲しい。