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志の輔らくごinACT「中村仲蔵」

志の輔らくごinACT「中村仲蔵
2013年9月21日(土)15時開演
於:赤坂ACTシアター

志の輔師匠の中村仲蔵を聴くのは2回目です。
前回は国立劇場で聴きましたが、その時にはいくつか用意していた演目のうちのひとつでした。
今回は中村仲蔵のみで3時間という、大ボリュームです。

当然本編は前回聴いた時よりは明らかに聴き応えがありました。ラスト近くでは客席のあちらこちらからすすり泣く声が…。
人間同士の掛け合いのリズムや、シリアスなシーンで観客を惹きつける力はもはや名人の域に達していると思いました。
しかし、シリアスないい場面で突然セリフ回しを崩して無理に笑いをいれたりしているところもちょくちょく見られ(照れなのか?)、
シリアスなところをシリアスなままに演じきってくれたら完璧な名人芸に近づく、ような気がします。

そして今回試みとして新しいなと思ったのは、本編が始まる前に、志の輔師匠による「仮名手本忠臣蔵」の解説が1時間かけて行われること!

プロジェクタに浮世絵や登場人物の名前を映しながらレーザーポインターを使っての解説で、なんだか講義を受けているみたいでした。
それでも1時間聴いただけで、筋とみどころが私でも理解できてしまったのはすごいことです。落語家の力量でしょうか。
「これはプレゼンのすごい見本になるぞ…。」とか考えながら聴いていたので、あまり頭が休まれなかったのは秘密です。。