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【マリオカート】トゲゾーこうらの廃止が世界経済を救う

お正月なので、やっぱり家でダラダラとゲームがしたいのです。
そこでプーさんのホームランダービー …ではなく、去年買った3DSLLでマリオカート7をやっています。
マリオカート7

これ、ぼくがプレイするのは64版以来なのですが、当時は気にならなかった点が
すごく気に触るようになっているのに気づきました。それは悪名高きアイテム「トゲゾーこうら」の存在です。

任天堂の公式の説明はこうです。

「 投げると先頭のカートを追いかけ、当たったカートを転倒させます。先頭のカートに追いつくまで、ほかのカートに当たっても進み続けます。」
このアイテムは下位にいるプレイヤーほど出やすくなっているようで、
これを投げられると、基本的に1位にいるプレイヤーは回避することができません。
トゲゾーこうら」でググると、このアイテムに対する不評の声が世にあふれていることに気づきます。

ぼくもこのアイテムが大嫌いなのですが、なんで嫌いと感じるのだろうと分析してみると、
「上位の足を引っ張るという役割しかない」という発想にあるのではないかと思います。

そしてそこには、「富裕層からもっと税金をとれ」「公務員の給料をさげろ」といった、低所得層が主張しがちな「金持ち(と思われる人)から吸い上げろ論」との共通点が多々見受けられるんじゃないかと考えました。

マリオカートにおけるトゲゾーこうら」と「金持ちから吸い上げろ論」の共通点は、
ぼくの考える限り以下のとおりです。

1.発出者側は、なんとなく気持ちがいい

2.発出者は特に得をしない
トゲゾーこうらがヒットしても、こうらを投げたひとの順位が上がるわけではありませんし、
金持ちから税金を多く取っても、自分の所得が上がるわけではありません。

3.発出に対して文句を言いにくい
両者とも、下位の人から発せられているがゆえに、強く文句をいうことはためらわれます。

4.上位者のダメージが目に見えてわかるので、一時的にはスカッとする。
トゲーゾーこうらは、(マリオカート7では)1位のひとにヒットすると自キャラがガッツポーズをとるので、当たったことがわかってスカッとします。
金持ちに対する税率が上がったり公務員の俸給が下がるのも、
実際に数字で確認することができるので、それを見てスカッとできます。

5.目立つわかりやすい奴が狙われる
マリオカートのほんとに強い上級者は、だいたい2位か3位をキープしておいて、レース終盤で一気に抜き去って優勝、というのがパターンです。ところがトゲゾーこうらは、単純に1位のプレイヤーを狙い続けます。
いっぽう、「金持ちから吸い上げろ論」も、キャリア官僚や会社のトップなど、メディアで取り上げられがちだったりわかりやすくイメージできそうな人がターゲットになることが多いです。

6.巻き添えを食らう人がいる
トゲゾーこうらは1位をめがけてコースを一直線に進んでいくので、不幸にも途中にいて巻き添えをくらったプレイヤーは1位でもないのに順位を落としてしまいます。
また、「金持ちから吸い上げろ論」も公務員の俸給の改訂など単純な方法を取る場合には、関係ない人を巻き添えにする危険性が伴います。
彼らのターゲットではない現業公務員などの所得の低下が挙げられるでしょう。


このように、トゲゾーこうら
経済を牽引している高所得者に対する、愚者の不合理な妬みを具現化したもの
と言ってもいいかもしれません。
このような要素を想起させるトゲゾーこうらをゲーム内に放置することは、世界の子どもたちに
妬み・引っ張り合いの精神を植え付けるものであり、世界経済の健全な発展を阻害するものです。

以上の理由から、任天堂には次作以降、トゲゾーこうらをアイテムからリストラすることを強く要望します。

※この記事は、ゴール前に1位だったのに、トゲゾーこうらのせいでマグマに落とされてビリに転落した筆者が怒りに任せて書きなぐったものです。特定の個人や団体を攻撃する意図はありません。