上野の鈴本演芸場で柳家小三治師匠がトリということで、行ってきました。
Twitterで根多をまとめておられる方がいらっしゃったので、拝借いたしましょう。
【10月5日鈴本演芸場夜の部】入船亭ゆう京「弥次郎」▼入船亭遊一「たらちね」▼紙切り 林家正楽▼入船亭扇遊「一目上がり」▼柳家はん治「ぼやき酒屋」▼キセル漫談 ひびきわたる▼柳亭小燕枝「馬のす」▼漫才 すず風にゃん子金魚▼隅田川馬石「松曳き」▼奇術 伊東夢楽▼柳家小三治「甲府い」
— Yusuke Takezawa (@ytakezawa) October 5, 2013
地方の独演会ではよくかけているみたいなのですが、わたしは生で聴いたことはありませんでした。
豆腐屋へ奉公した若者、善吉が立派になってふるさとに帰って行くまでを描いた人情話です。
マクラもそこそこに1~2分で切り上げ、ささっと本編に入りました。
たっぷり聴けて、この上ない満足感に浸りました。
先日蒲田で「かんしゃく」を聴いた時にも感じましたが、
小三治師匠は男の優しさの演じ方が本当にすばらしいと思います。
豆腐屋おやじが善吉をふるさとへ返すシーンを聴いているときは、
笑いながらも心のどこかでは深く感動しているような、不思議な気持ちになりました。
最近ご体調が悪いせいか(又はお歳のせいか)、大騒ぎをするような滑稽話はあまりかけなくなりましたが、
こういった人情話が余計にマッチするような雰囲気になっていると感じます。
最も、今の小三治師匠の滑稽話もかなり面白いのですが。
10日までに、もう1日ぐらい行きたいですね。