前回までに落語の聞き方や基礎知識を紹介してきたわけですが、
今度は第三弾として、落語の代表的な噺にはどんなものがあるか、
書いてみようと思っていました。
代表的なところで、「時そば」「まんじゅうこわい」「死神」なんかをあらすじを
交えながら紹介してみようかと考えていたのですが。
が!
たまたま書店で手にとった柳家喬太郎師匠の本を読んで、
そんなことをやる気が一気に消え失せました。
ぼくがやりたいことを、100倍ぐらいのクオリティでもう本でやっちゃってるんだもん。
あーあ、やめたやめた。
「落語こてんパン」が最初に出た本で(単行本が出たのちに文庫化)、
「落語コテンコテン」がその続編です。
2冊合わせて、100席あまりの古典落語を解説しています。
解説の内容も「この落語はこんなあらすじで、ここがおもしろい」みたいなよくある落語解説ではなく、
誰が演じたものが面白いか、演じるときの注意点はなにか、落語会や寄席のどんな出番でかける噺なのか、など、
プロじゃないと書けない内容が盛り沢山です。
というか、これはプロが読んでも面白いと思います。
というわけで、落語初心者向け解説企画第3弾
はじめて落語に行く人のために その3「代表的な古典落語」
は、この本の紹介をもって買えさせていただきます。
手抜きでないですよ。むしろ、自分の力で紹介するよりもおもしろいコンテンツがあることに
悔しさすら感じているのです。
またね。